無限の二人 ~目が覚めたら~

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「ある ちゃんとある」 「良かったね」 「うん よかった」 「んで、入らないの?」 「今帰っても っていうかいつ帰っても一人だし」 「お母さんいないんだっけ?」 「そうだよ 見たこともないかな」 「お父さんは?」 「ん~あの人は ずっと家にいないから 帰ってきても会話もほとんどないし」 「そうなんだ」 「お陰で毎日楽しいよ」 「そっかそっか」 「うん じゃあいこっか?」 「ん?」 「ん?」 「え? またうち来るの? 家まで来たのに?」 「そうだよ」 「そうなの?」 「もちろん そうだ ついでに着替えとってこよ 当分居候するわ」 「まじで?」 「いいじゃん有り余ってるんだから部屋が」 「どのくらい?」 「気が済むまで?」 「いつ気が済む?」 「分かるわけないじゃない 一生かもね いいからいいから じゃあ取ってくるね 待っててよ荷物持ってもらうんだから」 「それも見越して連れてきた?」 「その通り っていいたいけど 私のそんなこと考えられると思う? 思い付いたの今だよ?」 「ですよね」
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