プロローグ

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プロローグ

出会いは親会社からの出向。 食品輸入、外食産業などを手掛ける我が社で、子会社の私が勤める会社では主にプロデュースした近隣の飲食店への輸入食品の納品と繁盛のお手伝いを中心としている。 親会社からの輸入品を売り、外食産業は親会社がチェーン展開しているので子会社には関係ないが、プロデュースするお店の近くにある場合は受けれない難点もあったりする。 小さい会社の方が楽だし、親会社より少し田舎、田舎といえどそこそこ都会、そんなバランスの場所が住み良いと考えて、実家を出て一人暮らしを始めた。 実家は山間の田舎、というかど田舎。 就職先もない位……と言いたいけど実家は父が農家をしていて、珍しい野菜もハウス栽培している。 実はうちの親会社と契約している契約農家で、実家で働く事も可能だったが、一人で生きてるという実感が欲しくて家を出ていた。 そして出向してきた期間限定社員の彼氏が出来た。 まさか彼氏としても期間限定とはこの時は考えもしてなかった。
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