0人が本棚に入れています
本棚に追加
響
響。
彼女は、一見どこにでも居る高校生だ、だが彼女の眼差しは人とは違う。
そうあの時から、
中学2年、6月。
私は学校に行き・教室の扉を開けると、私の目の前に居る女子数人が私を、チラリと見た、
私だと気づいた、その瞬間その目は睨みつける様な眼差しに変わった。
私はその視線から逃げるように、私の席に座り教科書を仕舞おうとすると、
中に丸められた紙が入っていた、私はその紙を怯えながらも開いてみると、
マジックペンで描かれた幾つかの文字があった、それは私に向けられた悪口の数々、
私はその紙を慌てて閉じ、溜息をつく。
私は時計をチラリと見て、女子トイレに向かった。
トイレに入るなり、誰もいない事を確認し、個室に入り鍵を掛けた。
私は座り頭を抱え
「はぁ〜」
そうため息をつく
何で私だけ、何で私ばかり。
その言葉だけが私の脳内に永遠と響く。
するとトイレの外から、何人かの女子の声がした。
「あいつ、焦ってたね〜」
「マジウケるよね」
そう話しながら、女子トイレに入ってきた。
声からして、先程の女子たちだろう、
彼女たちが言うあいつは当然、私の事だ。
追い討ちのように、降りかかるその言葉たちに、
わたしは、彼女たちが入ってきた事よりも、そちらに胸を痛めていた。
彼女たちは、なぜか私がいることに気がついた
いや、知っていてここに来たんだ。
すると、私のいる個室のドアを、
ドンと蹴飛ばした。
「おい、居るんでしょう?」
「出てきてよ。」
私はただ、無言のまま、この状況に耐えた。
そんな中でも私の脳内は、また私だけ、私ばかり。
十分前のチャイムが鳴った
彼女たちは、「何だよもうそんな時間かよ、行こ」
誰か一人がそう言うと、もう一人が「だね、こんな奴置いてこ」
そう言い、ゾロゾロと出て行った。
それから、私はトイレで泣いていた。
一頻り泣いた、一体どれ位の時間が経ったのだろう。
授業ももう始まっているだろう、もうクラスには行きたくない。
今日はもう帰ろう、
そう思い
私は誰にも見つからないように、家に帰った。
この時間、親は仕事に出ている為家には誰もいない。
私は家に入ってすぐに、自分の部屋のベットに倒れ込んだ。
しばらく俯き、姿勢を変え天井を見上げた、
するとさっきのことが映像として、浮かんでしまう。
私は疑問に思った。
「何で生きてるんだろう」
私の生きる意味、私はこれ以上に何を神様に望まれているんだろうか。
何のために生きなくちゃいけないんだろう。
わたしはそんな事を考えているうちに眠っていた。
ブーブー 携帯のバイブ音で目が覚める。
ん?電話?だれ?
私はすぐさま、携帯の画面を確認する。
「あ、お母さん」
出なくちゃ、
「もしもし?」
『あんた学校いってないの?
学校から電話あったわよ』
あ、そうだった。
「そう、ちょっと行く途中に吐き気がして、一旦帰ってきた」
『え、大丈夫なの?熱は?』
「ない。ちょっと横になったら少し楽になったから」
『わかった、じゃ学校にもそう言っとくから、
今日は家で休んでなさい」
「ありがと」
プツッ。
私は、なんて人間なんだろう、こんなにも心配してくれる親がいながら、
私はその人に嘘をついた。
私は自分の愚かさに一人嘆いてた。
そして、それから三日後、月曜日。
私は学校に行く、学校に行く事を躊躇はしたものの、私は登校した。
私は、朝の満員電車に乗り込んだ。
私は人混みの中、ガラスに頭を擦らせながら、
外を眺めている。
私は考えていた、こうまでされておいて学校に行く理由を。
考えても考えても見つからない、
もうすぐ、駅に着く私は鞄をチラリと見て、気構えした。
駅につき、私は降りてエスカレータに向かい歩いていると。
後ろから、
「見てみて」 「やばくない?」
「うわマジだ、見えてる」
そう言う男子の声、ん?私かな?
私はチラリと後ろを見ると、三人組の男子が、私の脚の方を指差していた
私は端に立ち止まり、後脚を見ると。
スカートが切られていた。
私は恥じらいと共に急いで、トイレに駆け込んだ。
トイレに入り鍵を閉め、スカートを見る。
スカートは、かなり深いところから切られていた。
「誰がこんな、」
私は幸い持って来ていた高校のジャージに着替え
トイレを後にした。
私は涙を堪えながら、とにかく学校へと向かった。
着くなり、先生の一人にお前何でジャージなんだ?と聞かれた
「いやちょっと、スカートが壊れてしまって」
『あーそうなのか、早く直してもらえ』
そういい、私はクラスへと向かった。
クラスに着くなり、何人かの女子が群がって一人の携帯を見ていた。
私はそれをスルーし、席につく、
そしてすぐに、机の中を手で探った。
「よし、」
何もなかった、私は少し安心した。
そして、教科書を詰めていると
『あ、来てるよ』
そう少し笑いながら私を見た。
私はゾッとしながらも、聞き耳を立てながら
聞こえていないかのように振る舞った。
すると、先ほどまで携帯を見せていた女子が、
私を見て、少し笑いながら
『後でね、』
そう呟いた、私はその言葉に気味の悪さを感じ、
憂鬱感にも襲われた。
ガラガラと、教室の扉があいた。
保健の女の先生が、平手さん と私を呼んだ
『聞いたわ、00先生から、あなた一人ジャージだとあれでしょ?
これ学校にある予備の制服なんだけど、はいる?』
「あ、すいません」
そう言い、保健室に行き着替えさせて貰った。
『どう?大丈夫?』
「はい大丈夫です」
『じゃあそれ今日履いて、明日にでも洗って返してね』
「わかりました、ありがとうございました」
『うん。じゃ授業始まるから』
「あ、はい。じゃ失礼します」
私は廊下を歩きながら、あの人なら事情を説明すればわかってくれるかも、
そう考えていた。
そして放課後。
夕方になりあたりが少し暗くなってきた頃私は帰ろうと、
校門を出て駅に向かっている途中歩いていると、
「おい、平手ちょっとこっちきて来んない?」と
呼び止められた、私が背後を振り向くと。
朝、教室に集まっていた中の二人だった。
私は「そうだった…」と呟き。
「何ですか?」と返した
いいから着いてきて、そう言われ
私は拒んだものの、
彼女たちに腕を引かれ、連れて行かれてしまった。
すると、数分後人気の無い公園に着いた。
遊具の方に、三人の姿が見える
一人は、朝携帯を見せていた彼女だ
あと二人は男?
私はただ腕を引かれ、四人の前に来た。
私は無言のまま俯いていると、
一人の女が私に、これ見なよ。
そう携帯の画面を見せてきた。
私は軽く俯きながらも目をやると、
そこにはスカートが写っていた。
そして徐に、カッターを取り出し、
スカートを切った。
「嘘、私の」
映像はそこからも続き私の下着を映す映像が、私が電車を降り立ち止まり確認するまで収められていた。
私は何の言葉も、でなかった。
そんな私を、群がり笑った。
すると私の感情は悔しさでいっぱいになり、
私は聞いた
「あなたが撮ったの?」
すると
『どうだろうね』と笑いながら誤魔化し。
「消して、」と私が言うと、
条件を出してきた。
何?そう聞くと、
『こっち来て?』と公衆トイレを指さす。
私は大体の見当がついた。
だから拒んだ、
すると、怒鳴るような声で
『いいから来なさいよ、この動画拡散してもいいの?』
そう一人が言う、
「いいよ?」そう私が言うと
一瞬困ったような表情を浮かばせたが、
『本当にいいの?あなたうちの学校に居られなくなるんじゃない?』
一瞬私は揺らいだものの、私の意思は頑なだった
そんな風にされるぐらいなら、拡散されても自分の身を守ることの方が大事だから、
すると、
『いいんだ〜じゃあ』とよそを見た。
すると、斜め後ろにいた仲間の男二人が前に出てきて、私の腕を強く掴んだ。
「痛い、やめて!」
『黙って来いよ、どうせ逃げられねーから』
私はゾッとし、
ヤバいこのままじゃ…
私は全力で叫んだ、「助けて、」
だがそんな叫びは、誰の耳に止まることもなく
私は男の一人に、
『うるせーな黙れよ』そう口を抑えられた』
それでも私は叫び続けながら、トイレへと連れ込まれた、
私はそれでも抗い、隙ができ男の腕から逃げた。
逃げようと出口に向かうが、女の一人に蹴飛ばされ、倒れた。
そうしてまた男たちに捕まり、
個室に連れられ身体を触ってくる、
私は泣きながら、「やめろって、嫌だ、やめろ」
そう抵抗するがそんな抵抗が通じる訳もなく
私は個室の角に追いやられ、男の一人に腕を押さえられ無理矢理口付けされ
もう一人の男は、私の身体を触りだした。
そんな光景を、女はスマホに収めていた。
私は、ただ泣き拒みながら、何で私なの、何で私が。
とただ自分のこの運命を攻めていた。
いずれ男達は、服を破き、下着の上からまた弄る。
私は抵抗するも、その抵抗は通用せず。
ただ、男どもの好きにされるだけだった。
心の中で、永遠と助けを求めた、
「誰か助けてよ、誰か来てよ。」
私は泣きじゃくり、男達はそれでも容赦なく
私の体を好き勝手に触り続け、
男一人が服を脱ぎ、
それにつられたように、もう一人も服を脱ぎ捨て、
私に突き付ける。
一人が拒む私の髪を掴み口に当てがう、もう一人は私の腕を抑え、
抵抗できない私の胸を弄る。
私は心の中で、もう駄目だ、もう私は。
そう思うと、涙がとまらなかった。
私は朦朧としたまま、拒んでいると。
遠くからサイレンが聞こえた。
私は一瞬その音に希望を感じた、でもどうせと諦めた、
だが女の一人が、カメラを止め。
『一回見てくる』そう言い走って行った。
男達は、慌ただしく服を着て、外を伺いながら、話していた
『俺たちじゃ無いよな』
『サイレン近くね?ヤバいんじゃない?』
私は助けである事を願った。
サイレンが止まり、小窓に赤い赤色灯が照らされ、
外から「こっちです、来てくださいと。声がする」
私は、助かる。そう思い
トイレの中に、男の声と女性の声が近づいて来る。
男達と女は、小声で
『どうする?』
『どうもできねーだろ』
そう話し、私をチラリと見た。
入って来たのは警察官の男性2人と、保健の先生だった。
『君達何してるんだ』そう警察の人が声を荒げて言う。
保健の先生は、私を見るなり私に駆け寄り
私を抱きしめた。
『ごめんね、私がすぐに助けてれば、ごめんね、怖かったよね』
そう涙を流しながら、謝っていた。
私は朦朧としながらも、
「うん、ありがと…」そう泣きながら先生に抱き着いた。
その時間は長く感じた。
男達と二人の女は、警察と話していた。
朦朧とする私にはその声は聞こえなかった
私は先生に、
「なんで、警察が?」
そう聞くと、
『私が呼んだの、トイレに連れてかれるのを見て、
電話したの』
「そうなんだ、ありがと」
そう再び息を荒げ涙しながら、先生に抱き着いた
『大丈夫、大丈夫だから、安心して、
私がいるから。」
私は、先生の肩でひたすらに泣いた、今まで堪えていたものを、
吐き出すかのように。
その事から、一ヶ月後。
私はあの事以来ろくに学校に行くことができずにいた。
私を苦しめた人たちは、男グループはその場で捕まり、
女子達は、学校を転校して行った。
だがあの女は、あの時警察が来た事を知り、その場から逃げ、
未だ私と同じ学校に在籍している。
それでも私は、担任の先生から登校してくれればいいから、
と言われ。
保健室に通う様になった。
私は毎日、保健室の先生と話して行く内に徐々に、人との会話も、
不安で一杯だった心も回復して行った。
そでも私の傷が癒えることはない。
人からすれば、そんなにと思われるかも知れない、
けれど、
いじめ側は幸せを失い、虐めた側は呑気に生きる。
そう、この世界は残酷なんだ。
人の心を瀕死に追いやった人間の罪は軽い、
たかだか、先生に怒られたり、親に怒られる程度で,
それが終われば何も背負うこともなく、
みんなと同じ幸せな日々だ。
私は一生苦しみの中を生きるのに。
本当、幸せな世界。
それからも、私はクラスに昔のようには入れずに居たが、
それでも通う事は、続け、
それから約半年後。
私は無事近くの、高校に入ることができた、
私の中学からそこに行く人は何人かで、
私は、少しは安心して高校に通う事ができる。
私はあの時以来、人の目を気にするようになった
だから私は、前髪を伸ばし始めた、
けれど高校入学のため、前髪を目にかからないくらいに切った。
それによって見える世界は、昔と比べ広く感じた。
私はきっと少し成長したんだと思う。
高校入学式、私は緊張しながらも、
学校の校門を潜る、
「はーここで今からやって行くんだ」
そう心の中で思い、私は自分の純粋さを感じる。
それから、長い入学式も終わり。
色々あり、後日。
私は朝クラスに入り。
私はクラスに、少し恐怖心を感じていた、
その反面内心、少しウキウキしてもいる。
私は、これから頑張なきゃと思い、席に座った。
初日だと言うのに教室はもう騒がしい、
辺りを見回すと一緒の高校の人達が話していたり、
恐らく初対面なのに、話が盛り上がっている人達、
私は少し焦りを感じていた、どうしよ私…
そう思っていると、私は後ろから背中を軽く叩かれた。
ん?と後ろを向くと、
「ね?あなた名前は?」そう聞かれた
突然の会話に少し驚きながら、
「あ!私?平手友梨奈。」
『やっぱり!てちだ』
そう彼女は少し嬉しそうに言う、
私はその間、彼女の顔を、必死に思い出していた。
私は数秒考え込み、
「すいません。どなたですか?」
そう聞くと、彼女は少し寂しそうに笑いながら、
『私、長濱ねるだよ、覚えてない?
小学校の頃、転校しちゃった』
「あ!ねる?」
『うん!まさか一緒の高校だなんてね』
「そうだよね、だってねるが転校してから会ってないもん」
『うん。見た目変わってって本当に本人か、わかんなかったよ』
「ねるこそ!誰だかわかんなかったよ、
私話しかけられて急にてち?って言われたから
誰だろうって真剣に考えてたんだから」
『ひど笑でも会えてよかった〜、知り合い居ないしどうしようかと思ったよ。』
「私も!」
私とねるは、小学校の頃仲良くしていた友達だ、
毎日のように学校で遊んでいた一人だ。
けれど、父親の転勤を理由に東京に引っ越してしまった。
それ以来彼女とは会っていなかった。
私たちは盛り上がっていると、先生が入って来た。
私たちは会話をやめ、姿勢を正した。
私は一人心の中で嬉しさを感じていた。
ねるがいる。それだけで私の中にあった不安は、解れた。
それから、休み時間に二人で話したりして、過ごしていた。
いずれ学校が終わり初登校の疲れから解放された思いで、
私は校門を後に、歩いていた。
すると私を呼ぶ、彼女の声がした。
後ろを振り向くと、彼女は私のもとへ走って向かって来た、
すると彼女は
『一緒に帰ろ?』そう言い
私の肩に少し触れるほどの所に来た。
「ん?いいよ」
そう私が返すと、彼女は少し嬉しそうに笑った。
二人肩ならべ、一緒にくだらない話をしながら、途中まで一緒に帰った。
それからも仲良く二人過ごし私は不安で一杯だった高校生活を少し楽しく思える
ようになった
高校生活にも慣れてきた頃、クラスでいじめに対する
アンケートが配られた。
私は、普通に書き出していたが、ふと後ろの彼女を見ると、何かペンを進めずに
頭を悩ましているようであった。
私はその事を疑問に思いながら、すぐにアンケートを提出した。
すると、その直ぐ後、ねるも教卓へと向かっていった。
私がその時一瞬見えたアンケートには、何か長い文を消したような、後があった。
私は、その事と先程のことが気になり、休み時間に彼女に
「今日一緒に帰ろ?」そう提案した、
すると彼女は、嬉しそうに頷いた。
そして下校時刻、彼女と昇降口で待ち合わせて帰った
帰り道、私は思い切って彼女に聞いてみた
「ねる?」
『ん?』
「何か悩んでることある?」
『なんで、別にないよ?』
「ねるいじめられてるの?」
『え、なんで?』
「いや、アンケート随分書くの躊躇してたから、
それと最近なんか少し暗いし」
『あぁ、そう言うことか』
「うん」
『私やっぱ隠し事は下手だね、昔から変な嘘ついても、
毎回てちにバレてたもんね』
「あったね。だってねる顔に出るんだもん」
『だよね。』
「で、どう言う状況なの?」
『え、ああそう少しね』
「いじめに少しも何も無いでしょ、少しでもいじめはいじめよ。
ちゃんと教えて。」
『うん。ある時ね私、隣のクラスの男子に告白されたの。
嬉しかったんだよ?でも私付き合えないって言ったの、
そしたら、その人が何か私が振ったことが相当ショックだったみたいで
色んな人に私のありもしな噂を広められて、そしたらみんなが私の事を
とやかくう言い出してそこまではまあいいかって思ってたんだけど、
机に落書きとか、私のジャージが無くなったりしだして、
だから今日のアンケート書こうとしたんだけど、なんか怖くて書けなくて、』
「そうなんだ。ありがと話してくれて、」
『うんうん。』
「そっかー。じゃあ私がそばに居てあげる」
『え、そんなのダメだよ。てちまで』
「大丈夫私は。それにその人達は多分ねるが一人じゃなきゃ何もできないよ」
『そうかな』
「うん。だから大丈夫よ。」
『ありがと。』
それから私はできるだけそばにいた。
案の定、それからは特に何も無かった
だが、ある時の下校時刻。私が昇降口で彼女を待っていた
「遅いな〜」
それから10分しても彼女は現れず。
流石に少し異変に思い。彼女の様子を見に教室に向かった
するとっ彼女のカバンだけが机に置いてあり、彼女の姿は何処にも無い。
私は学校中を探した。
すると、校舎の普段はあまり使われない、奥の女子トイレから声がした
その時私の脳裏にあの時のことが連想された
私は、走って向かいすぐさまダンッと音をたて
扉を開けた。
すると、女子数名がねるを囲む様にその場に居た。
私は「なにしてるの?」
そう言った
すると一人の女が、『お前誰?早く消えて』
そう言ってきた
私は返す「私はねるの友達よ。」
『ふーん。で?助けに来たの?』
「どうかしらね」
女達少し間を開け
『何その態度、気に入らな』
「そう。取り合えず彼女は連れて行くわよ」
『は?こいつとまだ話すことがあるんだけど』
「ふーん。でも先に約束したのは私よ。だから連れて行くわ。」
『お前なんなの?さっきから割り込んできて、あんたマジで殺すよ』
そう私の首を掴んだ
「わかった。」そう一言放ち私は彼女を蹴り飛ばした。
『お前何すんだよ。』
「私は殺すって言うから、殺されないようにしただけよ」
そう言い女を睨みつけ
「よし、ねる行くよ」
『え、うん』
私は彼女の腕を引き、その場を後にした。
そして教室に行き彼女のカバンを取り
校舎を後にした。
「よし。もう大丈夫そうね」
『あ、ありがと』
「大丈夫?何されたの」
『いやちょっと言葉で言われただけ』
「そっかならよかった」
てちはそう言うと、少し笑った
その表情は、先程の表情とは違くいつものてちだった
そんな彼女に私は少し恐怖を感じていた。
それから私は、以前よりもねるの側を離れないように、気を配った
そんなある日、こないだの彼女達は私に放課後お屋上に来るよう指定された
私はこんなくだらない事にケリをつけるため
「いいわよ。じゃあ放課後に」
と彼女達に言い、その場を離れた、
そして放課後、
私はねるに用事があるとだけ言い、先に帰るように言った
私は一人屋上へ向かう
扉を開けると、彼女達と男が数人、
私は過去の出来事を思い出し、心に鳥肌がたち、
あの事光景が頭に流れる。
私は、深呼吸をして、空を見上げ
ポッケに手入れ、彼女達の前に立ち
「で、なに?」
そう一言言う
すうると女側のリーダーらしき奴が、
『こないだのお返ししようと思って』
「へー、お返し」
そう言って高ら気に笑う
『何笑ってんの』
「随分と器が小さい人だと思って」
『なに馬鹿にしてんの?』
「えぇ、そうよ」
『あっそう、』
「で?仕返しは何よ」
『それはね、どうすると思う?』
「さあ?」
『わからない?前にされたような事じゃない?』
「ふふっ、こんなとこで?」
『そうね、でも正直見つかんなきゃどこでもいいのよ、
私がヤルわけじゃ無いし』
「そんなに悔しくてもあなたは自分じゃ何もできないのね、」
『さあ?』
「じゃあどうぞ?」
そう言うと女達が来た、そして私を捉えようと向かって来る
そこで私はポッケからナイフを取り出し、後ろ手に構えた
そして来た一人の女の頭を抑え、ナイフを首に触れない程の近さに構えた
「さあ、どうするの?」
女達は、驚き少し後ろに下がる
『ど、どうせ偽物だろ』
「そう思う?ならこのまま、」
A『やってみろよ』
『いやマズいって、本物だったら』
男『本物なわけないだろ』
抑えられた女が
『嫌だ、助けて』と彼女達に訴える
「ふふっ。どうするの?試しとく?それ共大切な友達を実験台にする?
ここでやめてなんて言ったら、あなたはのプライドはズタズタね
どうする?こんな私の負け犬になる?」
『どうせおもちゃでしょ、本物でも所詮あんたは口だけでしょ、』
「そう思うなら試せばいいだけでしょう、私が試すのであって
例え本物でもあなたに罪はないのよ、」
『で、でも』
「ハハハ、随分臆病な人間ね。これじゃあ私の負け犬と変わらないわね」
『くっ、じゃあやってみなさいよ』
「いいのね?あなたがそう言ったから私はやるのよ」
『いいから、、』
グサ、「だから言ったのに」
彼女は倒れ、辺りは血だらけになった
女は絶叫した、
『あ、あんた何してるの?』
「これでわかったかな?」
『…。』
「はいじゃあ次の人質君ね」
と恐怖で動けない一人の女を捕まえ
また同じようにした
彼女は叫んだ、さっきの女よりも
だが、逃げることはできない
『や、やめて、お願いします』
「じゃあ彼女は刺さないであげる。その代わり条件があるわ」
『なんでも聞くから』
「じゃあ条件一、もう誰も傷つけない事
条件二、ねると今まで虐めた人に謝る事
条件三、それと人間する事
いいかしら?守れる?」
『は、はい守りますから』
「じゃあ、よーく見てて」
そう言いナイフを刺した
『え、、』
カチャカチャカチャ
私に囚われてる女の子は、泣きながら目を瞑っている
「どう?痛い?」
『少しだけ、え?』
「大丈夫安心して、あなたは死んでないわ」
と笑った
『え?』
「見ててごらん手に刺してあげるから」
カチャカチャ
『え、おもちゃ?』
「うん!ごめんねこんな事して」
『え、でも』そう言って刺されて倒れた女の方を見た
「あーこっちも生きてるよ?
後ろから刺す時、首に血糊を仕込んだのよ、
そしたら血を見て気絶しちゃったみたいで
まるで本当に死んじゃったみたいになっちゃったの」
『あ、あんたじゃあ全部嘘?』
「そう、本当に殺せる勇気が私にあると?
私は意外と臆病なのよ?」
『よかったー』そう言ってそばにいた女は
リーダーの女に抱きつく
リーダーの女は、座り込んでしまった
私はそんな彼女に近寄り、
「条件は守って貰うわよ、」
『何で守らなきゃいけないの?』
私は耳元に近づき
「あなたの秘密を二つ知ってるわ、バラされたくなきゃ従うのね」
『な、なんで?』
「なんでだろうね、」とイタズラに微笑む
『わかった従うわ』
「よし、じゃあ仲直りね」
『なんで、』
「い・う・わ・よ」と、したり顔で声に出さずに…。
すると、
『わかった、』
「じゃあ、あ、あとこの子見ててあげて、
起きて一人だと危ないし事情分かってないからパニックになちゃうと思うし
『わかってるよ』
「あとその子の着替え、私のロッカーに届けて」
『なんで?』
「その血だらけの私のなの、彼女の制服汚したら悪いと思って、
体育の時すり替えといたから、」
『な、そんな事まで』
「あ、彼女の制服は私のロッカーに入れてあるから!
それと起きたら謝っといて欲しいんだ、お願いね」
『なんだアイツ、』
最初のコメントを投稿しよう!