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挙式が終わり、むしろこれからが今日の一大行事の本番、披露宴という時。
介添えさんと担当のプランナーさんに案内をされながら、
おぼつかない足取りで前に進んでいると、会場の扉前に数人の会場スタッフの方と亮介さんの姿が見えた。
さっきは隣り合っていたから、じっくり見れなかったけど、タキシード姿もすごく、よく似合ってる。
その姿をぼんやり見ながら近づいていくと、こちらに視線を向けて、はっと驚いたような表情をしている。
髪型をちょっと変えただけで挙式の時とドレスも変わってないのに、なんでだろう?
自分のドレスをみおろしたけど何もおかしいところは見つからない。
不思議に思って亮介さんをもう一度見ると、その視線は私ではなく、私を通り越した後ろにあることに気づいた。
そして振り返ってみて、一瞬で驚きの原因が理解できてしまった。
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