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改めてお礼を言うと
「だから、何回言う気なの。まぁ、そんな頑張った俺へのご褒美ってことで、今日と明日の結衣の予定はもらったんだし、もうお礼はなしってことで」
「でも、それだったら私が亮介さんをおもてなししないと・・・」
「あ、それは大丈夫。最近自分でもようやく気付いたんだけど、尽くすのもわりと好きみたいなんだよね」
こっちをチラッとみて、歌うようにそういう亮介さんは、すごく楽しそうだ。
「だから、結衣は何も考えずに楽しんで」
そう言われて、心が決まった。
会社のこととか、亮介さんと話し合わないといけないこととか、色々あるけど、今日はいったん、それを忘れて、純粋に楽しもう。
亮介さんが用意してくれた、この旅を満喫しよう。
「はい。お言葉に甘えて、おもいっきり、楽しませていただきますね」
亮介さんの方を向いて、そう宣言した。
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