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“信頼している”って思える関係性を亮介さんと、これまで一緒に築いてこれたんだ。
そう思うと、自然と目から涙があふれてくる。
私たち、きっと、もう、既に、ちゃんと夫婦だ。
「もう、とっくに、私の目的も、亮介さんと、ただ一緒にいることになってますよ」
そう言葉にしたとたん、ぎゅっと力強く抱きしめられた。
「結衣、ありがとう。こんな俺を信じてくれて。これからずっと、一緒だ」
「はい、ずっと一緒がいいです」
包容にこたえるように、亮介さんの背中に両腕をまわして、ぎゅっと力を込めた。
「私の、亮介さん」
「そうだよ。俺の大事な人」
その言葉が嬉しくて、亮介さんを見上げると、頬に手を伸ばして目じりの涙をぬぐわれる。
くすぐったくって、その手に頬をあずけると、だんだんと亮介さんのお顔が近づいてきて唇が重なった。
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