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2点
確かに未来が変わって俺自身や香澄が消えるのは嫌だった。
今、薫子がこの時代に居るって事は、秀忠とかいう奴が来ようが来まいが、早く元の時代に戻した方が良いだろう。
只、秀忠と決着をつけてからじゃないといけねーのが厄介だし、そもそも元の時代に戻る方法も解らねー。
鈴木の話は続く。
『次に、2点目です。秀忠さんと決着がついて薫子さんが元に戻るには、確証は有りませんが、屋上みたいに高いところで、刀を挙げる事で時空の歪みを開かせるしか有りません』
「時空の歪み?学校の屋上じゃないとダメなのか?もっと高層ビルの屋上へ行くとか山に登って頂上へ行くとかは?」
『千夜くん。何も高いところは学校だけでは有りませんよ』
『他にも高いところあったかしら…?』
『この近辺で高くて僕達でも入れるところをピックアップしてみます』
鈴木なら、それぐらい出来そうだ。
でもピックアップして…なかったらどうすりゃいいんだ?
「ピックアップしてなかったら、どうするんだ?」
『その時は又、その時、考えましょう』
『そうね…先ずは秀忠さんがこの時代の何処に来てるのか調べないとね』
『病院の屋上とかはー?高いし、お昼でも、僕達も入れるんじゃない?』
「その手もあるな。山村にしちゃ良いこと言うじゃねーか」
『[山村にしちゃ]だけ余計だよ!』
『皆…色々とありがとう。とにかく、まずはやってみましょう?』
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