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指をくるくる動かすゴドー。
花蓮は言われたまま、ゆっくり1回転した。
「ふっ…」
ゴドーが笑った。
苦笑、というより失笑だ。
花蓮は恥ずかしくなって少し赤くなった。
ゴドーは首を傾げ、頭痛がするとでもいうように、こめかみを2本の指で抑えると花蓮を見た。
「お前は5歳児か?それとも愉快なペンギンの生まれ変わりなのか?」
「…っ」
ゴドーは腕時計に口を近づける。
「キョーコを来させろ。
ああ、カレンの部屋だ」
「…っ」
恭子も、ここアベニールの住人だ。
ショートでゆるふわパーマの、細身で小柄な女の人だった。
アベニールのナンバーワンと言われ、稼ぎ頭と聞いたことがある。
ほどなく呼び鈴が鳴り、ゴドーがドアを開けると、そこにはバスローブ姿の恭子が立っていた。
「はーい、来たわよ」
「キョーコ、悪いな」
「ゴドーに呼ばれたら来るしかないわよ?」
淡々とそう言うと、恭子は素っ裸の花蓮を見て感嘆のため息をついた。
「…花蓮、きれい…。
すごくきれいね…
胸のボリュームがちょっと寂しいけど」
「形はいいが、Bカップの貧乳だ」
「…可愛いと思うわ。
色もきれいだしツンと上向きでこれから成長したらいい形になりそう」
「ああ。素材だけはべらぼうにいい。
本人が全然わかってないとこも」
目を細めてゴドーが頷き、恭子はゴドーの隣に立った。
ゴドーが花蓮を見てまた言う。
「回れ」
花蓮はやや緊張の面持ちで、ゆっくりと回った。
「…どう思う?」
ゴドーが腕を組んだまま恭子に言うと、恭子は肩をすくめた。
「初々しくて可愛いわ。
仕方ないけど処女丸出しね」
ゴドーは頷く。
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