DAYS.2 降り続く雨

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 大澤首相が秘書と呻吟している頃、天文観測船の坂井星也の通信装置が鳴った。 「はい、坂井」 「俺だ」  声の主は通信船の野田和明だった。 「来たぞ」  ささやくような野田の声色は切迫していた。小声で話しているのは周囲に知られぬよう、秘かに通信しているからだと、星也は即座に理解した。 「来たって、何が」  野田は間髪入れずに言った。 「例の通信だ。また、数字の羅列だ。今、送る」  すぐに通信端末にショートメールが届いた。 <2 31 37 130 38> 「発信源は同じ。アステロイドベルトからだ。また忙しくなるぞ」  それだけ言うと、野田は一方的に通信を切った。
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