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翌日からは、通常通りの生活を送っていた。
何も変わらない…だからこそアレは現実だったのか分からないほど…あの時のレストランでの疑問させ忘れていた。
ある日の夕方
母「2人とも、話があるの」
何となく嫌な予感をして兄を見たら、兄は何故か笑っていた。
(なんで笑ってるんだろ?何か知ってるんかな?)
と思っていると
母「引越しの日は決まってるって、レストランで言ったよね?転校もするからね。区切りのいい終業式終わった3月に、始業式始まる前までには引越し終わらせるからね」
るり「……?は?」
兄「うん」
(何言ってんの?急過ぎでしょ、ん?ってことは再婚もその時??虐めから解放されるのは良いけど、あのおじさんと一緒に住むのかぁ……なんもないと良いけど……なんかやな予感しかない……)
そんなことを思っていると
母「返事は?」
2人「……はい」
(なんでも1人で勝手に決めすぎじゃん……ま、般若だから仕方ないかぁ……はぁ...けど転校かぁ……あ、虐めからは解放されるかな)
と心の中で呟きつつ、もう引越しまではそんなに日にちがなかった。
そこから引越し準備が始まり、バタバタだった。一応自分の担任から、同級生に転校することを言われ、あまりクラスメイトは興味なさそうに聞いていた。
(そんなもんかぁ……)
ちょっと寂しさなのか悲しさなのか虚しさを抱えつつ、その小学校から去っていった。
少しの望みを抱きながら……
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