4710人が本棚に入れています
本棚に追加
/191ページ
1
夏休みの課外授業帰り。
「ぁ…っ、待っ…高嶺く…」
「こんなときにそんな色気のない呼び方止めろよ…萎える」
言葉とは裏腹に、プリーツスカートを弄る手は、手慣れた様子で白いコットン素材のショーツを膝まで下ろした。
「えっ…?あっ!?ちょ…っ」
「ケイ」
「…ぇっ…?」
「今だけ特別。景って呼ばせてやる…よ!」
「───っ!」
じっとりと湿った部屋で、エアコンが効き始めるのさえ待てなくて。
制服をかなぐり捨て、数え切れないほど肌を重ねた。
消したくても消えない、17の夏。
最初のコメントを投稿しよう!