幼少期

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幼少期

生まれたときは他国だった。 人が多く、治安が乱れ 嘘が横柄している そんな国だった。 両親は、そんな国にいたくないと 平和な国を求めて一足先に出国していた。 そんな私は生まれたときから両親の記憶がない。 祖父母に育てられた幼少期 すごく優しくて、甘やかしてくれて 大好きだった祖父母 私の唯一の記憶は 雨の中、迎えに来てくれた祖母 隣の子が みたこともないような傘を持っていて それが欲しいと駄々こねながら帰った雨の日 大事に大事に育てられ、この2人が両親なんじゃないかと思って過ごした4年間 ちょっとわがままで自意識過剰な女の子に私は育っていったのだ 当時の話を聞くと、女友達はいなかったらしい 男の子を3人引き連れていつも遊んでいた日々 思えば、この時から 女の子が苦手だった 男の子は優しくて 甘やかしてくれて わたしを極上の気持ちにさせてくれる人間 今だって女はいらないとさえときどき思う 女同士が集まると 誰かが自分より可愛いものを持っていたら、嫉妬でその子をいじめる、仲間外れにする 平気でそんなことをするような人種だ この歳になって気づいたのが、女にも2種類いる 自分に満足しているか、していないか 自分に満足している女は、他の女の自慢話にも興味を持たないので、そのうち自慢話する側が飽きてくるから別の自慢話をできる人を探す そして自分に満足していない女が、この自慢女に該当する それか、 自慢すらできない女の場合は大きな嫉妬に変わり、陰口を叩いて、その陰口軍団をグループとして作り出す 男の事情はわからない 男の嫉妬の方が怖いと聞いたこともあるが、それを体感したのはまた別のとき
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