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3人仲良くタクシーに乗ってたくのアパートに向かう。俺とたくが後部座席、慧人さんは助手席に乗っている。たくはかなり酔っ払っている。3Pまで持つのか心配なくらいだ。持たないならそれでいいのだが。
「卓也くん大丈夫?」
慧人さんが心配そうに後部座席に目をやる。たくは一応意識はある様で右手を挙げながら「大丈夫ー」と答えた。更に呂律が怪しくなっていた。そうこうしている内にタクシーが止まり見慣れた景色が見えた。慧人さんが支払いをしてくれている間に、たくを引きずり降ろす。フラフラしているたくを慧人さんに任せ、俺は自動販売機で水を買いたくに手渡す。
「たく鍵出して。ほらっ、シャキっとしてよ」
たくの部屋の前まで何とか到着した。カバンをゴソゴソしてから、見付け出した鍵をたくが俺の手に寄越した。たくはずっと慧人さんにくっついていて羨ましい限りだ。何度も来てるこの部屋のドアを開け、電気を付け入るように促した。
「なっちゃん手慣れてるね」
「俺、この部屋結構来てるから」
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