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 浩輔が何で返信してくれないのか、理由は分からなかった。余り気にしてもムカつくだけだと悟った翔は、飲み会に全力投球する事にした。たまには女の子と触れ合うのも良いだろう。何なら泊めてもらおうとまで考えていた。最も効果的なストレス発散は射精だと思っている翔に女の子等を与えれば、物の見事に餌食となる。可愛い小型犬みたいな顔付きだが、中身が見事に野生児な翔。年中日に焼け、見た目も中身も大型犬の様なわんぱくタイプな夏樹。このふたりで飲みに行けば釣れるだろうとお互いが思っている。そこに高校の友達が加われば、もう怖い物はなかった。 「翔ちゃーん!なっちゃーん!1年生連れて来たよ」  茉優の後ろに4人の女の子がもじもじしながら付いてきた。翔たちが座っている堀りごたつの隣が空いていたので、勝手に拝借する。夏樹が隣の掘りごたつに移動済みだ。 「「こんばんは」」  男ふたりの声がハモった。笑顔もハモった。それを茉優越しに見た女の子たちが、声にならない声を上げていた。 「みんなうちのキャンパスだよね?見掛けた事あるわ」  翔の言葉に嬉しさを隠しきれない女の子たち。手を口にかざして顔を隠す女の子もいた。「キラキラしてるー。可愛いくてかっこよー」と翔への感想が漏れている子もいた。 「みんな可愛いね!こんな可愛いなら一生覚えてるわ」  負けじと夏樹が軽口を叩いたにも関わらず「可愛いって言われたー」と喜んいる。 「まぁ、4人座りなよぉ。今日は絵里香の奢りだよぉ。飲もうぉ」 「絵里香さん、さっきどこで飲むのって聞いてくれてたのはコレの為ですか?」 「茜ぇ!まぁまぁ、気にしないでぇ。飲もぅ」 「えっ、嬉しいんです。大学でも絵里香さんと遊べるなんてっ」  絵里香と茜は高校で部活が一緒だった。ふたりの仲は良好。何となく茜は利用されている様だが、茜は絵里香を尊敬していた。 「みんな別れて座ったら?せっかくだし」  女の子たちに向かって茉優が言うと、どうしようと顔を見合わせてしまった。 「女の子の方が人数多いから俺たちの友達2人呼んでいいかな?」  夏樹の提案に女性陣は満場一致の「Yes」を出した。それを受け、近くまで来て飲んでいた友達にラインを入れた。絵里香には「金は男が持つから出さなくていい」と翔がラインをした。
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