サムシングを求める旅人

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 食べ物の残りを与えることもあり、それに釣られてやって来たりする。  それも、必要とされてる喜びだった。  いわば、ちいさな幸せだろう。  こういう日々や時間――私にとって受け入れられ、安心してのんびり出来る人生の喜びだった。  ――なのに、 『この場所が、街の支配者によって奪われそうだよ』  ある日、奇妙な鳥が告げた。 「まさか!」  ここを奪われると、私は何処へ行けばいいのか‥‥。  また旅をしなければならないのか‥‥。
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