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「出張はどうしたんだよ?」
「早めに終わったから切り上げた」
「なんでここにいる?っていうか真衣ちゃんは?」
「飲み過ぎ食べすぎで既にお休み中。お前が来ないから、淋しかったらしくて深酒してダウン」
真尋の視線の先に膨らみのあるベッド。
「せっかく着いてもお迎えなしだと可哀そうだと思って寝ずに待っててやったのに。ついでに言うと、お前の夕飯、食べておいたわ。なかなかうまかった」
「なんで?」
「真衣が寂しそうだったから。結構、楽しみにしてたみたい。阿久津が着くのがかなり遅れそうみたいって電話かかってきた」
真衣ちゃん、俺にはそんな様子見せなかったのに。
「真衣ちゃん、お風呂楽しんでおくって・・・・」
「すぐ強がるからね、真衣は・・・・でもいい加減にしておけよ。仕事も大事なのは分かるけど、真衣を泣かしたら許さないから」
「それは分かってるけど、真衣ちゃんも仕事で忙しいって・・・」
「お前に心配かけないため、わざと忙しくしてんの。分かれよ?」
「だったら一緒に暮らして・・・」
「一緒に暮らして、部屋に一人置き去りにされる方が寂しいからってさ」
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