僕に何の権利があるんだろうか。

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僕に何の権利があるんだろうか。

    僕に何の権利があるんだろうか。   僕はいじめを受けた、壮絶な家庭環境だった、  父親が薬に手を出した、ヤクザに母親を取られた、  孤独だった。  そんなの図々しいな。  僕は、友達をいじめた面白がって集団でいじめた  僕は、ある一人の友達をただイラつくからと言って首を絞めた  僕は、幼馴染の友達を裏切って大切な親友をいじめて助けもしなかった、ただ笑った  僕は、母親の金を盗んだ、僕の将来のための金を盗んだ  僕は今日、虫を5匹殺した。そのうち4匹は交尾中の虫だった    僕には、虫を殺す力がある。今窓辺に佇むカエルを潰す力がある。  僕はその力が怖い、もううんざりだよくだらない力なんて、  もういらないよ。  こんな僕に悲しむ権利があるのか  悩む権利、幸せを望む権利があるのか  生きる資格があるのか。  何も救えない、何もできない、変われないこんな身にまだ価値があるんだろうか。    こんな事を考えてると、目の前のそれらから逃げようとする自分が、  みんなそんなものだと囁いてくる。  確かにみんな似た様なところはあるかもしれない、  でも僕は、この罪を人生終わるまでせおわなくちゃいけない  じゃなきゃ、僕はあいつらと同じだ。    過去の自分は、残酷で卑怯で逃げてそんな人間だ、  そして、色んなものを経験して  僕はいじめをする奴らを憎む様になった  けれど、過去の自分は僕が憎むそいつだった。    僕は偽善者を気取った、悲劇の役者を演じていた  僕はやっぱり変われなかった  いじめを受けた時も、自分がやってきた事だからと耐えようとした  けれど、結局雑魚の僕にそんなもの背負えもせず、  僕は逃げたんだ。    僕は誰よりも弱い人間でありたい、  誰よりも力不足で、誰よりも耐えられる様な器を持って  僕は全てを受け止めていたい。  偽善者の戯言のすぎない、けれど今の僕の本音なんだ。    僕の罪の償い方はきっと、それらを心の何処かに留めながらに生きる事なんだろう、  そしてそれが罪人の僕の罰だ。  図々しいが生きねばと。
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