戯れにつき

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「はあ? おやすみのキス?」 戯れて強請るように言う彼女に我慢の限界が来た。 勝手に不貞寝する俺に彼女は泣いていた。 「浮気してるの・・・知ってるからな」 「・・・だってアレは」 「ああちなみに言っとくがキスはもうしない。他の男とした口でキスなんかしたくない」 「良いじゃないべつに、あなただって浮気くらいするでしょ」 「だからってアイツはないだろう! 俺がアイツと戦った時君を賭けて戦ったんだぞ!」 「あなただって私の親友と一発ヤッた癖に」 「お前まだ11に拘っていたのか」 「当たり前でしょ! 私の方がもっとたくさん産むつもりだったのに負けるなんて・・・!」 「・・・じゃヤッか?」 庭の窓が開かれる。 「ふうー部屋の掃除やっと終わった入って良いわよ」 飼い主である主人に抱き抱えられ二匹の猫は「にゃあ」と鳴いた。
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