魔の一週間

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「俺は2年の 皇 廉太郎(スメラギ レンタロウ) 生徒会で会長を務めさせてもらっている。 三年生は受験にはいるのでね。うちの学校は四月から二年生と一年生で生徒会を回すんだ。」 「アッ…アス。」 ふぁ~~~ッ名前までチョコたっぷり…じゃなかった!名前までカッチョいい~~~!! 「なので、お前にはこの一週間、生徒会の庶務として働いてもらおうと思っている。」 ショッ…ショム…ッ? 「ナ、ナンスカ、ソレ」 「なんだ。知らないのか。 まぁ、わかりやすく言うと、生徒会の雑用だな」 「ホ、ホウ…」 良くわからないので思わずフクロウになってしまう。ごめんなさい。 「お前、パソコンはできるか?」 「できねぇ」 「…エクセルとワードくらいなら、できるだろ。」 「できねぇ」 えくせるとわーどってなんだ。 ゲームの名前か?聞いたこともないけど。 俺とパソコンゲームしようとしてんの? ほんとに生徒会かよ。アホだな~~~(笑) 「…触ったこともないのか」 「ない」 「はぁ………………」 なんだか大きなため息をつく皇パイセン。 そんなにしたかったのか… なんかごめんな…,。 「はぁ、1日だ。」   「ファ?」 「1日でエクセルとワードを頭に叩き込め。 参考書を見ながらでもいい。 俺が出す課題を明後日の夕方までに作り上げて、完璧に提出しろ。 基礎は俺が教えてやる。わかったな。」 「アッアイ….」 スパルタァッ!!!!!! まともにパソコンなんて触ったこともないのに、書類を作れ~~~なんて、アホだ! こいつは、ヤンチーの頭の悪さがどれほどなのかを知らないんだ!!! でもノーといえない日本人、チクショウッ!! 会長はおれをふかふかの椅子に座らせると、「これを使え」とパソコンを目の前においた。 ワーオ、コレガ、ジャパニーズパソコーン…。 「まだ授業開始まで2時間はあるな。 簡単な操作から教えてやる。 覚悟しておけ、井森」 「ウスッ……」
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