魔の一週間

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「じゃっ!僕仕事終わったから帰るねぇ〜っ 葵〜っ一緒いこうよぉ!」 「あぁ。」 「ぼく、ぼくたちも、かえります! お疲れ様ですっ!」 「…んじゃ。サヨナラー」 時刻は6時半 生徒会のメンバーは次々と仕事を終わらせ、部屋を後にしていく。 うらやましい、、なんで俺は帰れないのだ、 否、俺の仕事というものが終わってないからである。 夜ご飯、ハンバーグにするって言ってたなあ 焼きたてがいちばん美味しいのに…… 早く食べたいでござる。 俺はなれない手で、ポチポチとパソコンを打ちながら、Excel、ワードの参考書を開き簡単(らしい)な資料というものをつくっている。 難しすぎる……………………………………… チラッと顔を上げて皇会長の方を見ると、 皇会長もパソコンを打ちながらなにかの資料とにらめっこしている。 すげぇ………打つの早いな…… 「自分の資料に集中しろ。井森」 バレてら〜〜〜! 恥ずかしい、井森、一生の不覚。 「ウッス………」 「…………気になってたんだが、その、”ウッス”ってなんだ。 普通は、”はい”か、”分かりました”、だろ? 例えばはいを省略して、ァイって言うやつはいる。 分かりましたを省略して、ァ〜したァって言うやつもいる その、ウッスって言葉は、どこからでてきたんだ。」 いや、どないな疑問やねん さすがは金持ち、ボンボンというか、やはり皆、使う言葉が綺麗だ。 だからこそ、俺みたいな訳の分からない日本語ガ気になるのか、はたまたただの嫌味かもしれないが。 お前の言葉遣いへ〜ん〜!って煽られてる可能性もなきにしもあらずだ 「いや、やっぱり早く自分の資料に集中しろ。気にするな」 会長は再び視線をパソコンに向け、仕事に集中する。 なんだ。ただの疑問だったのか。かわいいやつめ。 「わかんね、ッスけど、なんとなく、っスってつけたら、敬語っぽい、かなって。」 「なるほど。つまらない理由だ 」 なんだその感想はよぉ!!!!!!!? 俺がお前に気遣って真剣に答えてやってんのに!!!!!!!!!! ウスラトンカチ!アホなすび!デコチュー変態男! なんて言ってる暇もないな、 明後日の夕方までに提出なんだ。 集中しよう。
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