2.廻る歯車

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光に本当のことが言えず「よろしく」と言われたことにも心が痛む。 だんだん、青木家との距離が開いていることに明里はさみしさを覚えた。 「お母さん、ちょっと買い物行きたいんだけど、出かけられる?」 「えぇ、今から?」 「今から!」 家の中に戻ると慌てて母親に声をかけた。大して買いたいものなどないけれどなんとなく今は家にいたくなかった。仕方がないなぁとぼやきながらも母親は重い腰をあげてくれた。昼寝している父親はそのままに明里は母親と買い物に出かけたのだった。
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