一夢目「女の子」

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一夢目「女の子」

空は暗闇に染まっている 僕は街灯が並ぶビルの目の前を歩いている 女の子がいた 「助けて……」 女の子がそう言った 僕は無視して、その場を去った 次はショッピングモールのような場所だ 僕は身体が動かない 鎖で縛られているみたいだ エレベーターが目の前にある 「ピンコン!」 エレベーターが到着した 開くとそこにいたのはだった あの時の… 僕が無視した…… 僕は女の子に必死こいて懇願した 「助けて!!お願い……」 場面が変わる 最初にいた場所だ 空は暗く街灯だけが光源となりビルを照らしている 目の前にはさっきの女の子がいた 女の子は言う 「無理……。アンタが助けなかったら」 その瞬間身体にあり得ない程の重力が全身を襲った 身体がグチャグチャにつぶれそうなくらいの 「ウフフ」 女の子は笑いながらその場を去っていく 僕は何も言えず、 ただその場所で徐々に暗くなる意識と共に あの時助けを乞う女の子を無視してしまった事を後悔していた……。
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