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「さぁ、もうすぐ夕立がここに来ます。あなたはこれからやってくるボルトの廃墟に飛ばされることでしょう。それを私が止めることは出来かねますが、ご心配なく。今回もボルトの派遣する悪霊をあなたの体に憑けてください。私がその霊をこの場ですぐに除霊すれば、不思議に思ったボルトは、刑務所の様子を確認するために、水晶玉からこの世に降りてきて、あなたに取り憑き、私の前に少しは姿を現すはずです。そこを狙って彼を除霊します」
「そんなことができるのか?」
「ええ。でも、一つお願いがあります」
「お願い?」
「ボルトがここに降りてきたら、水晶玉の電源を落としてください」
「水晶玉の電源?」
砂原は頷く。
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