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「後でわらびさんに、食材と、調味料や調理器具一式をお渡ししておきましょうか」
「あなたは女神様か?」
いよいよ本気で、オリヴェイラ・ウィンローズという女神様を信仰するための教会を建てたほうがいいかもしれない。
後片付けをするときに、アンジーさんにもお礼を言っておこう。お仕事中にありがとうございます、助かりました。
とまぁこんな感じで、オリーヴも交えてゲストルームでランチを摂っていると、瞳をぱちくりとさせるジュリに気づいた。
「どうしたの?」
「母さんとオリーヴさんが、不思議なものを持っている……」
「うん? あぁこれ? お箸っていうの。こうやってつまんでね、食べるんだよ」
あたしたちが何気なく使っていたものが、ジュリには物珍しかったようで。
「この2本の棒でつまむ……あれ、難しいな?」
見よう見まねでお箸を手に取るジュリだけど、手元はぎこちなく、ぽろん、とじゃがいもがお皿に落っこちてしまう。
「あたしが教えたげるから、使い方は追々練習しようね」
「きっと使えるようになりますわ。うちの子たちだって使えるんですもの」
「なぬ! じゃあヴィオさんやリアンさんも?」
「もちろん。月に一度は、わたくしが和食をご馳走していますからね」
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