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駄弁るの十四
☆コウタの事❗️
コウタと会ったのはきっと呑み会だと思うけど!
最終電車で酔ってコウタと俺はそのまま俺のアパートに着いたんだ。
それからコウタはそのまま俺のアパートに居たんだよ!
この話しは別にBL系では有りませんし、オカルトティックでもありません。
キャンパスに行く時も一緒に通学もしてました!
ただキャンパスに着くと・・フラ〜っといつの間にか居ないのです。
授業でもコウタを見た事は有りません!
そして夕方になると当時発売された、のり弁を二つ持って帰ってきます。
帰って来ない日も有りました。
そんな関係が約二ヶ月続きました。
ある日アパートの部屋で二人でビールを呑んで居た時に・・俺はフト思ったのです。
考えて見れば・・コウタの名前しかわかりません、苗字や大学の学部もわかりません、歳もわからないし、どこの出身かもわからないのです。
それで聴いてみました!
「学部・・アッ一緒一緒!」
「出身・・田舎田舎!」
「苗字・・それより呑もうぜぇ〜!」
当時はそんなに気にもして無かったのは、きっと!
この間に私物が無くなるとか、金銭面で何か・・なんて事も無かったからだと想います。
一緒に居るととても気遣いの出来る面白い男でした。
7月のいよいよ前期終了間近にコウタは寝ている俺に・・!
「んじゃ行ってくんべぇ〜!」と声を掛けて出て行きました。
それ以来コウタは帰って来ないし、キャンパスでも見かける事は有りませんでした。
40代半ばに久しぶりに大学の友達Aから連絡が来ました。
夕方駅で合流してそのまま繁華街に直行します。
居酒屋で懐かしい話しをしてたら、当時のコウタの話しをAに俺は話します。
「ゲッ・・リノってゲイなんだワッハハハハハ・・って事わぁ〜今は偽装結婚かよギャハハハハ」と二人で大笑いでした。
それから二ヶ月が経ちAから連絡が来ます。
マァ・・呑みに行こうぜ!の誘いなんですけど!
「あのよ〜この間のコウタだっけ・・俺もなんか気になって、大学の卒業名簿なんか見たけどコウタって奴はいないんだよネェ!」
「エエッ・・それじゃ天ぷら学生なのか?」と俺はAに聴きます!
「オッそうみたい・・それで少し面白い話しを聴いたんだ!」とAが少し含みを持たせて言います!
Aの話し
「となり駅にS女子大って有っただろう、そこで一人の女子大先が赤詐欺に有ったらしいんだよ、赤詐欺のそいつは名前をコウタローって名乗って、ウブな女子大先に貢がせてよ、なんか大変だった見たいなんだ!」Aの奥さんはこのS女子大出身です。
Aが奥さんから聴いた話しでは、容姿がこの赤詐欺のコウタローとコウタととても似ています。
背丈、顔の印象、そしていつもGパンとTシャツ!
中途半端なのですがこの話しはここまでしかわかりません!
このS女子大赤詐欺事件と俺と二ヶ月一緒に暮らして居たコウタとはとても同じくらいの期間だと遠い記憶を辿ると重なります。
また赤詐欺のコウタローとコウタは全くの別人かもしれません!
もし・・赤詐欺があのコウタなら今はどこで何をして居るんでしょうか?
塀の中なのかしら?
それともヒモの生活なのか?
はたまた、真面目に一般社会人として暮らして居るのでしょうか?
何故か再開して見たい・・そんな感じのこの頃です❗️
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