駄弁るの三百六十参🥺

1/1
前へ
/442ページ
次へ

駄弁るの三百六十参🥺

前に超独裁国家旅行をしやした・・と書きましたが! その際には「案内人」なる「監視員」がいつも着いてまわりまする! 一応説明しますと・・オッチャンに着いた「案内人」は二人です! 聞いたら通訳で一等通訳、二等通訳とあるそうです。 一等通訳人は中年女性でした。 穏和な感じの中年女性です。 その下の部下に若い男性二等通訳人がいました。 もちろんどちらも「案内人兼監視員兼通訳」です。 一等通訳の女性はオッチャンにはとても穏和な感じで接してくれます。 誤解の無いように・・マジ老けたおばちゃんなんす! 若い男性二等通訳は補助的な役割です。 一等通訳の女性はオッチャンには優しくしてくれます。 ただ・・若い男性二等通訳にはとても厳しく当たっておりました。 「おまえは、アホかそんなこともできないのか!」←現地語なので・・きっとこんな風に言った感じです。 鬼のような顔で若い男性二等通訳に怒鳴りますが・・オッチャンに振り向くと穏和な顔です←演技だと思いますけど? 旅行が後半になり若いオッチャンと若い男性二等通訳の方とは必然的に仲良しになりました。←警戒は解いて居ないと思いますけど? いよいよ明後日に帰国となりました。 その晩は党幹部を招いての宴会でした。 あまりお酒に強く無いオッチャンが酔って席を外します。 もちろん若い男性二等通訳の方も着いて来ます。 「大丈夫かぁ?」「酔ったのか?」「部屋に帰るか?」 オッチャンは現地の強い酒にて気分が悪くなり・・若い男性二等通訳に部屋に連れて行ってもらいます。 初めての二人だけの時間です。 オッチャンが酔っては一応ありがとうと言ってお礼をしやした。 「大丈夫か?」心配そうに若い男性二等通訳がオッチャンに言ってます。 オッチャンがタバコを取り出して! 「吸う?」 若い男性二等通訳もにっこりしてタバコを一本取って吸います。 当時現地では珍しい百円ライターで火をつけてやりました。 若い男性二等通訳。 『日本ってやっぱり進んでいるね・・こんなライターは初めて見たよ』 「それならやるよぉ〜」 『・・いやそれはダメだよ!』 こんな会話が続いてからオッチャンは若い男性二等通訳のポケットにライターを捩じ込みました。 驚いた若い男性二等通訳! 「大丈夫◯さんの上司には内緒にしておくから!」 若い男性二等通訳はにっこり微笑んでいました。 『私も将来日本見たいな先進国に行けるかなぁ〜?』 「お国では今は海外には行けないの?」 『・・うん・・この国は・・ダメなんだよ!』 とても寂しそうに若い男性二等通訳が言っていました。 自由ってなんだろ? 人権ってなんだろ? 自由に話すこともできない、自由に海外にも行けない! この若い男性二等通訳の方とは最終日に硬く握手をして別れました。 名前も定かではありません、きっと偽名だと思いますし歳もわかりません! 元気で居てください・・としか言えないのです。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加