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ネコ
ようやく猫の元に辿り着いたのは、朝日が昇り始めた頃だった。
一体どうしてこんな事になったんだ??
ーーなぜココは、こんなにも荒れてしまっているんだろう。。
ーーにゃーにゃー。
掠れた声で、猫が鳴いている。
その体は泥で汚れている様にも見えた。
「ーーもう大丈夫だよ!」
私はそのネコちゃんを抱き締めた。ネコには首輪は付いていなかった。
おそらく飼い猫ではないのだろう。
「ーー家に帰ろう!」
私は私の家に、ネコちゃんを連れて帰った。
元々、ネコを飼ってはいなかった為、ネコちゃんは落ち着かない様子で、家のあちこちの匂いを嗅ぎ回っている。
にゃー。
私にネコちゃんは、掠れた声で鳴いた。
何かを訴えるかのようにして。
「ーーおいで」
そう言うと、トコトコと私の元に歩いてくる。。
まるで昔から飼っていたネコの様な気持ちになるくらい、人間に慣れている。
もしかして誰かの飼い猫だっただろうか?
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