28人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、今日も彼女は僕の姿を見て、笑顔で挨拶をしてくれた。
「おはようございます。気持ちのいい朝ですね。今日も夜勤明けですか?」
「は、はい。そうです」
「じゃあ、おやすみなさいですね」
「あ、ああ、そ、そうですよね。あ、ありがとうございます」
「フフフ」
「そ、それじゃあ行ってらっしゃい。おやすみなさい」
「はい、行ってきます。おやすみなさい」
僕達2人はいつも通りの言葉を交わす。
彼女はこれから仕事をして、僕はこれから寝るのだ。
そして、彼女を見送りながら思う。
ありがとう。貴方のお陰で今日もいい夢が見られそうです。
だから、明日も頑張れます。すごく感謝しています。
…………そして、夢でアナタに逢えたらなどと気持ち悪いことを考えています。ごめんなさい。
そして、シャワーを浴びてから、僕はゆっくりと布団に入る。
何時かアナタに名前を教えて貰えることを夢に見ながら。
おやすみなさい。
最初のコメントを投稿しよう!