28人が本棚に入れています
本棚に追加
僕が心に決めたこと。
それは…………彼女の笑顔を守る!
ということ。
心に誓ったのだ。勿論、勝手にね!
そして、その為に今、ゴミ拾いをしているっ!
……うん。誰だって汚いのってやじゃん。
だから、彼女に気分よく過ごしてもらうために、目が付くと思われる場所のゴミをメッチャ拾ってるのだ。でも、別に地球や地域を想ってとか、良い人アピールがしたいわけでもない、だから人目を気にしながら拾ってる。
ハッキリ言ってその姿は不審者だ。
もし、職務質問された時に、『はい、ゴミを拾ってました』と答える…………。うん、信じて貰えるわけない。確実にアウトだ。
そんなわけで、絶対に誰かに見つかる訳にはいかない。
隠密ゴミ拾いだ。モブ忍法、風景に紛れるを発動中だ。
そして、最近は、彼女に何かあった時に、その彼女の盾になる為、体も鍛え始めた。といっても、ただジムに行って走ってるとかじゃない。ちゃんと格闘技ジムだ。
…………うん。大丈夫。
自分の気持ち悪さは自分で分かってるから。
で、そんな気持ち悪い僕がやってる格闘技はキックボクシングだ。
僕は気持ち悪くても、キックボクシングはかっこいいから大丈夫。
最初は何をするにも怖くてビビッてたけど、慣れたら面白くなってきて、今はすっかりハマってる。
ミット打ちとか、サンドバッグ蹴るのは凄くストレス解消になる。運動したいと思っている人に是非お勧めだ。
一般的なスポーツと違って、人に合わせなくていいのもポイントが高い。
そんな僕だけど、彼女が初めて僕に挨拶をしてくれたのは、今でもちゃんと覚えてるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!