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「なんにせよ魔王より強い四天王なんて周りがみてもおかしいでしょ?だから君はクビなんだよ。」
「はぁ・・・こんな奴のために俺は今まで・・・」
「こらこらため息つくと幸せが逃げちゃうぞ?」
この場でこいつぶっ倒して魔王になってやろうか?
それもめんどくせえからもうクビでもいいや・・・
「分かりました。四天王リゼル本日をもって魔王軍から離脱します。」
俺は一応、あくまで一応頭を下げて宣言する。
「うんわかったよ!これは退職金ね。」
魔王から少し脹れた布袋を受け取る。
「別にこんなん貰わなくても。」
「これからは何かとお金がいると思うよ?とりあえず貰っておいてよ。」
ッチ、手切れ金ってことかよ。
魔王から布袋を受け取るととりあえず空間魔法に放り込む。
「じゃあ荷物まとめて早めに出ていってねー。」
なんとも軽いノリで俺は部屋から追い出された。
「はぁ・・・。とりあえず部屋戻って荷物だけまとめるか。」
といっても物をあまり置かない主義なので服とか生活に使う最低限のものしかなかったはずだからすぐ終わるだろう。
そのまま誰に会うこともなく部屋の片付けを済ませた俺は誰に見送られることも無く静かに魔王城を去った。
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