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「リルがいると迷惑?」
「そんなことは無いぞ?ただリルにはリルの人生がある。いつまでも俺に付き合うことは無いということだ。」
そう言うとリルは普段見せない笑顔を見せた。
「それなら大丈夫。私の生きる理由はリゼルと共に生きること。」
そう断言するリルだがそれは大丈夫なのか?
「リルがそれでいいならもう何も言わないがやりたい事が出来たらいつでも言えよ?」
「それなら私をリゼルのお嫁・・・」
「さて早く行くか。今日中に寝床を確保しないといけないからな。」
「む、リゼルのいじわる。」
聞いてはいけない言葉が聞こえそうだったので早めに話を切り上げたがまたも不服そうなリル。
歩き進めるとひょいとリルが隣に来る。
「これくらいはいいでしょ?」
上目遣いで俺の手を握るリル。
「まぁ断る理由はないな。」
そう言うと嬉しそうに笑うリル。
というよりあんな目で見られたら断れないだろ?
こうして魔王軍をリストラされた俺は隣でご機嫌なお姫様を連れて第2の人生をスタートさせたのだった。
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