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【 プロローグ:おやすみ 】
「おやすみ」
ご主人様は、やさしくボクにそう言うと、いつもの寝場所へそっと置く。
ガサゴソと音を立てて、おふとんの中へ。
ボクもご主人様に、小さな音で「おやすみなさい」を伝える。
コロコロロ……。
今日もご主人様は、夜ふかしだ。
間もなく、窓から朝日が差してくる。
そろそろボクも、おやすみなさい。
――これは、ボクがご主人様に出会うまでの
小さな冒険のお話だ。
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