月に１度の濃密時間。

【小話】キスマーク

全身キスマークについて。

もうちょっと控えてほしい。

『修？あのね、
私の身体の“痕”なんだけど…』

「痕？」

『あの、だからね、キスマーク…』

「あぁ。…綺麗だろ？」
満面の笑みの男。

『いや、あのね…』

「ん？」
太陽スマイルで幸せそう。

『……………。』

「どうしたの？」

『いや、ナンデモナイデス…。』

言い出せなかった私の負け。

「あぁ、ごめん。」

ぎゅっとされて。

「…足りなかった？」

耳元で囁かれた。