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そして、その夜だ。
ベッドに寝そべっていると、アルノリアがにやにやしながら俺を眺めていた。
「なんだよ?」
「んー? うふふふ」
だからその笑い方はやめろ。気持ち悪い。
「世界一かっこいいオークと出会えてよかったなあって思って」
言っていて恥ずかしくないのか。こいつにそう思うのは別にこれが初めてじゃあないが。
だが、俺は疑問だ。こいつは俺が好きらしいが、それは俺と最初に出会ったからっていうだけなんじゃないのか。結局誰でもよかったんだろう? オークなら。
俺は身体を起こした。
「事前と最中と事後の言葉は信用しない」
「いまは事前でも最中でも事後でもないだろ! せっかくいいこと言ったのに!」
「これからするから、事前だ」
俺はアルノリアの唇を奪い、襟の合わせを広げた。ちっちゃなかわいい乳首が顔を出す。
「もう、今日、何回め?」
「諦めろ。オークは絶倫なんだ」
俺たちはヤっているだけだ。ヤっているだけ。
だって、こいつの身体以外のどこに、惚れる要素があるっていうんだ?
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