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ゴグが唇を重ねてきた。すごい。オークのキスだ。俺は混乱したのか興奮したのかわけがわからなくて、動けなくなってしまう。
太くて大きな舌が、口に入ってくる。
「んっ、ん、うぅっ」
口の中深くまで舌を挿れながら、彼は俺の陽物をもてあそんでいる。上下に扱いたかと思えばその動きを止め、先端を親指の腹でこする。先走りが溢れてくるのが、自分でわかる。
他人の手。しかも、オーク。
どうしよう。
ゴグが唇を離した。ベルトを外し、俺の服を引き抜く。エルフの服は、実はすぐ脱げてしまうのだ。里にこもっていればこれでも支障はないけれど、こういう場面では脱がされやすすぎて困る。
と、思いつつも、腰を上げて脱がせやすくしたのは俺だ。
腿が大きく開かれる。ゴグがアソコに顔を寄せた。
「きれいなピンク色だな。エルフはこんなところまで美しいのか」
「や、やめて、あんまり見ないでっ」
「いいや、見る。お前の身体は小さくて、よーく見ないと挿れるところも間違えちまいそうだからな。それにしても……、こんな美味そうなモノは初めて見た」
彼の舌が俺の蕾を這い、わずかに押した。二度、三度と。
「だめ……、舐めちゃだめ……」
言うまでもなく、聞いてなんかもらえない。彼の舌は俺の窄まりを開くように動き、少しずつ少しずつ門をくぐってくる。孔が広がる。中まで舐められて、俺は羞恥のあまり真っ赤になっていた。
「こんな小さな孔に、俺のアレを挿れるなんてな……」
彼はそう言いながら、親指を挿れてきた。指も太い。内側をゆっくりかき回している。
「やぁ……、あぁん……」
刺激が強くなったり、弱くなったりする。もどかしい。もっともっとしてほしい。
彼が身を起こした。服を脱ぎ捨てる。雄の象徴が姿を現して、俺は息を呑んだ。
待って……、さっきゴグが言ったけれど――「こんな小さな孔に、俺のアレを挿れるなんてな」――書物ではオークのモノは大きいって書いてはあったけれど、実際に目にすると……。
こんなに? こんなに大きいの?
天を向いてそそり立つそれは、ほとんど真っ黒といってよかった。エラが広く張って、竿には血管が浮き出ている。黒々と繁る陰毛と、重たそうな睾丸。そのすべてが、想像していたよりもひと回り大きい。
なんてこと。目が釘づけになる。
彼はそれを正面から俺の尻の谷間にこすりつけた。さっき彼が濡らしたから、ぬるぬる滑る。彼はそのぬめりを楽しんでいるようだった。会陰から陰嚢と男根を擦り上げられて、俺も熱く息を吐く。
「あぁぁ……」
「たまらんな。この匂い。花の香りだ」
何もつけていないし、なんの匂いかもわからない。欲情したエルフの匂い? だとしたら、そんなもの嗅いだことのある男はごく少数だろう。
彼は俺の尻肉を鷲掴みにし、両側に拡げた。ひくひくと口を開いた蕾へ、ゆっくり己を沈めていく。
「あぁぁぁん……っ」
隘路が徐々に押し開かれていく。彼の杭。大きくて硬くて太くて、俺を限界まで開いてしまう。だめ、痛い、裂けちゃう――しかしそう思ったまさにその時、彼は動きを止めて待った。俺の頬を優しく撫でて、「何も言うな」というように唇に指を当てる。俺が慣れた頃を見計らって、またゆっくりと侵入を続ける。
「あ、あ、うぅっ」
「心配するな。痛い思いはさせない」
「ほ、本当に?」
「いまはどうだ? 痛いか?」
俺は首を横に振った。
「わかったろう? 痛くはしない。お前には残念かもしれんが、俺は無理やりするのは好きじゃないんだ。その代わり、気が狂うくらい気持ちよくしてやる」
「く、狂うのは、嫌です」
彼は笑った。
「憧れのオークに犯されて狂うなら本望なんじゃないのか? 俺もたっぷり愉しませてもらわんとな」
奥まで入った。
「さあ……、全部入ったぞ」
「こ、これで、全部、ですか?」
「これで終わりじゃないぞ?」
彼は腰を突き上げた。凄まじい快感が、後孔から脳天に駆け上がった。
「はぁぁぁんっ」
「初めてのわりに、慣れるのは早いな。ここを見ろよ。さっきからだらだらよだれを垂らしているぞ」
彼が触ったのは、俺の陰茎だ。
俺は答えられない。だって、後ろに入っている彼の熱量が生々しく感じられて、腿がぷるぷるして、いまにも気を失いそうだったから。
彼がまた突き上げてきた。
「ひぁっ!」
俺は震える。
「おい、変人エルフ。俺のものになるって言ったよな? これはどうだ? 気に入ったか?」
容赦なく腰を振りながら、彼が尋ねる。奥を何度も貫かれる。
「あっ、あっ、あんっ」
「気に入ったか? どうだ?」
答えないと許してくれないらしい。
「は、はい、とても、とても、あぁんっ」
「よかったな。夢にまで見たオークのペニスだ。嬉しいか?」
「はっ、はいっ、嬉しいです……、あぁっ」
彼のモノが、奥に奥に進んでくる。硬い。太い。中のこすれるところが、疼いて疼いて。
俺は熱に浮かされたように悶えていた。
「気持ちいい、気持ち、いっ、あっ、あぁぁイきそう……っ」
「イくなんて言葉は知ってるんだな。エルフのくせに」
内容はきつかったが、声音はやわらかかった。
彼は俺の頭を撫でる。
「かわいい奴だ。俺ももうイきそうだ」
嬉しい。
「い、一緒に、あ、イ、イく、イく……っ」
全身が痙攣した。陰部が精液を吐き出して、意識が飛びそうになった。
「く――……」
ゴグが俺を強く抱いた。その瞬間、中が熱くなった。どくどくと脈打つ彼を感じた。
俺の、中に、彼の、子種……。
俺はまた、がくがくわなないた。
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