第一話 うん、わかる。初手を間違えた。

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 結論からいえば。  ひと晩中ヤりまくった。彼が離してくれなかったんだ。しつこいくらいに触ったり舐めたりされて、何度もイかされた。イってもイってもイけた。しまいには射精しなくても中でイくようになり、ずーっとイっているみたいな状態になった。 「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ」  最初はこうだったのが、 「あぁぁぁ……ふぅぅぅ……あぁぁぁ……」  明け方にはこんな感じになっていた。  激しく俺を抱く一方で、ゴグは優しかった。俺が本気で嫌がるような真似はしなかった。言葉としては怖いことを言っても、決して乱暴にはしなかったし、終わり頃には素晴らしく甘い雰囲気になっていた。 「お前はなんてかわいいんだ……俺のものだ……お前のペニスも、小さな孔も、全部……」  絶頂に向かって上りながら――というか、このくらいにはもう全部絶頂みたいな感じだったけれど、とにかくそんな快感の中でこんなことを言われると……。 「アルノリア……かわいい、淫らなエルフ……」 「ふぁぁ……あぁぁ……」 「気持ちいいか?」 「いいぃ……」  幸せ。初体験でこんなに気持ちよくしてくれるなんて、大事にとっておい……たわけじゃなくて、機会がなかっただけだけど、とにかくよかった。
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