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「ん。主人公の友達の役だよ」
彼は、ハハと声を出し笑った。
何が可笑しかったのか目尻を下げた顔は少年の様にあどけなく、俺がカメラマンで写真集出すならこの一枚を表紙にしたいと思うくらい その笑顔は眩しかった。
同時に「キャーッ」と黄色い声が上がる。奥の女子たちと美的センスが同じだったみたいで、皆が口元を抑えながら頬を紅くしていた。
「な、何が可笑しいんだ」
「いや、なんだか癒されるなと思って」
「癒しぃ??」
まあ、妹からも天然系だと言われるが、それは、からかいに近いものだった。まさか、年下男子から言われるなんて。え?まさかの馬鹿にされてる的な??
「年上に癒されるか普通??君、年いくつだよ」
困った顔をしながら、ハンバーグを切り分け口にポイと入れた。
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