稜牙×つぐみ

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「双葉さん、つぐみです。今電話しても、みっちゃん大丈夫ですか?」 ‘大丈夫ですよ。さっきシュウさんがベビーカーに乗せてギャラリーの作業に連れて行ってくれたので’ 「そう。たくさんありがとうございます。助かります」 ‘いろいろ失礼かと思うようなものもあるから、そちらで処分してもらわないといけないかも…’ 「そんなことないですよ。私が全部取っておいてってお願いした通りで、ありがたいです」 ‘シュウさんが笑ってましたよ。いくらでも新品が買えるのにつぐみちゃんらしいって’ 「ふふっ…買えるかどうかじゃないんですよねぇ」 ‘わかります’ 以前、双葉さんは働かずとも、彼女の祖父母から遺された資産がすごいらしいことと、駐車場経営などで月々の収入がシュウさんよりもあると聞いた。でもそうじゃない、お金じゃないのよね。 「譲り受けるとか、みっちゃんが使ったものをうちで使うって嬉しいです。貴子さんにもちょっと呆れられてますけど」 ‘あーそれは貴子さんの出番を取っちゃったって感じですね’ それは言えるな… 「小兎もみっちゃんに会いたいって言ってたので遊びに来て下さいね。明日から夏休みなんです」 ‘ちょうど産休と一緒ですね。光琉と伺いますね’
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