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夕立が喚んでくる
結局、
勝手に教授のノートを
見たタカユキは、
國歯朶教授に3日間の罰を受ける
海に夕立が降り、水柱が上がる
現象を見張らされたのだ。
そして、
||||||||||||||
。゜。゜。゜゜。゜。。゜。゜。
『シトシトシトシトシ ト シ ト シ ト 』
゜。゜。゜゜。゜。。゜。゜
僕は、
あの祭月夜から
國歯朶教授には会えなかった。
僕はもしかして、夢をみていて、
そんな教授は居なかったのでは
ないかと
家に帰ってから
考えるようになった。
人が1人居なくなれば
なんらかのニュースになるだろう
それがないなら、
きっと僕は島で夢を見ていた
のだ。
そう
都合よく思い込んでいたのに。
甘い僕の
思い込みが
打ち砕かれたのは、
春が来て、
入学した大学の
総合人間学部にある
文化環境学棟のゼミ室の1つに
『 風土民族学・國歯朶ゼミ』
と札が差し込まれたドアを
見た瞬間だった。
『このゼミ、教授が行方不明
だとかで、休講なんだってよ』
上の回生が
噂をしながら通り過ぎる
ドアの前で、
僕は
そのドアをノックする事は
出来なかった。
僕は、きっと
教授の最後の目撃者だ。
『青年よ、人生に悔いなくな!
喩え、1度の恋に破れたとしても
君はまた恋に落ちるんだよ!!』
教授は
何に落ちたのだろう。
僕は、
きっとあの不可解な夕立の夜から
呪われている。
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