3.第2の性

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「…………俺はSubなんで」 「そっか…………って、真鍋、大丈夫!? ほんとごめん!!」  真鍋の言葉に、はっとする。  彼がSubで、さっきの反発は僕の放った拒絶のグレアだとしたら……ドロップに陥ってもおかしくない。  確か、Subがドロップに陥ると……精神的に不安定になってパニック状態になるとか…………  血の気が引く思いで慌てて駆け寄り、膝立ちの体勢で彼を抱き寄せる。 「ごめん、しんどいよな。 僕がちゃんとコントロールできなかったから……」 「はぁ……俺が先に手を出したのに、先輩優し過ぎ」 「………………」 「役得ですね。なんか褒めて下さい、元気出るので」 「……お前、案外いい性格してるな」 「はは……それほどでも」  いや、褒めてないからな!??
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