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そのあと、みんなで散々迷って、飲み物を頼んだ。
亜紀が、
「じゃあ、岡田くんに持ってってもらおうか。
その方が嬉しいだろう?」
と言ってくる。
なつのたちは番号札だけ渡され、窓際のテーブルに着いた。
「わー、カフェだ、カフェだー。
私たちだけでカフェだー」
と恵津子が喜ぶ。
その横で、
「わー、イケメンだ、イケメンだ。
大人のイケメンだー」
と祭里は違うことで喜び、カウンターの方を見ていた。
なにを話しているのか、岡田は亜紀と笑って話している。
「いいなー。大人の会話って感じだねー」
恵津子も岡田たちを見ていた。
「そういえば、亜紀さんって、美人だよね。
なつののお母さんの妹だっけ?
お母さんとよく似てるね」
ときいてくる。
仁岡はそんな女子トークには興味がないようで、近くの本棚を眺めていた。
なつのも本棚の方を見ていたが、その視界に入ってきたものは本棚だけではなかった。
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