2人が本棚に入れています
本棚に追加
「勝ちやがったのかよあのわけわかんねーのに!!」
「またか!? またワンパンなのか!?」
「おいどーなんだブルー!? またコイツワンパン決めやがったのか!?」
「いつもどーり。どかんといっぱつ」
まじかー!! すげー!! などとどんちゃん騒ぎ。あまりのうるささに聞こえない程度の舌打ちをかますが、鋭い眼をした御玲に膝カックンされる。
「とりあえずパーツを本部に提出してくっからよ。お前らは本部からの指示を待て」
言われるまでもねぇぜ、と請負人たちはぞろぞろと待合ロビーのソファへと戻っていく。
やかましい連中と別れた俺たちは金髪野郎の説明の下、未確認の存在が出た場合の試料提出の仕方の説明を受けた。
これも金髪野郎に説明されて初めて気づいたが、請負機関のルール上、未確認とされる未知の脅威を見つけ、それに打ち勝った際は必ず試料を提出しなければならないらしい。
もしも相手が既に知られた敵なら、換金窓口って所にある魔法陣に敵の血肉を放り込むだけで報酬が貰えるのだが、今回の場合はサンプルとしてさっき戦ったロボットのパーツを提出しなきゃならないので、換金窓口って所の魔法陣を裏返して、今日手に入れたパーツを放り込まなくちゃならない。
今回は金髪野郎がやってくれたが、本来は自分が倒した敵が未知か既出かを自分で調べ、既出だったら換金の魔法陣に放り込んで金に変え、未知だったら魔法陣を裏返して放り込む作業を自分でやらないといけないとのことだ。
ちなみに今までは御玲が調べてくれていた。俺は当然、何も考えず目の前の敵をブチのめして金に変えるという作業をしていただけである。
最初のコメントを投稿しよう!