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「てなわけだ。今度からは自分でやれよ」
「ん? ああ」
「……やれよ? メイドにやらせるんじゃなくてな」
「あ、ああ。できればやってみるよ、うん」
凄まじい眼光で睨んでくる金髪野郎。目を逸らしながらテキトーに頷いておく。
「さて、んじゃ作戦会議するか」
「ロボットの?」
「そうだよ」
「アレで終わりじゃねぇの?」
「どう考えてもちげぇだろ。詳しいことは本部からの報告待ちだが、最悪何者かのテロの可能性もあるしな。とりま、場所を移すぞ」
金髪野郎に誘われ、俺たちはロビーの奥にある階段を上り、二階にある誰も近づこうともしない部屋に入った。
ドアはこれまた自動ドアで、金髪野郎がドアの前に立つと自動で開いた。セキュリティ上、金髪野郎が同伴じゃないとこの部屋には入れない。この部屋の鍵が、金髪野郎の任務請負証に紐づいているからだ。
じゃあなんで金髪野郎が同伴じゃないと部屋に入れないのか。それは俺らが入った部屋が北支部の執務室だからである。
新人監督役を務める請負人のみが使える部屋で、つまりは金髪野郎専用オフィスである。
専用オフィスと聞いて色々な技術が結集したハイテクな部屋とか、俺ン家のリビングみたいな畳敷きのクッソ広い和室風の部屋を想像していたが、部屋に入るや否や、その想像全てが粉々に打ち砕かれた。
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