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冷たいかもしれないけど、俺は仲間を守るので精一杯だ。他の援軍に回った結果、御玲が死ぬとかいうクソ間抜けな結果だけは認めない。仮に戦いに勝てたとしても、俺の仲間が失われるようじゃなんの意味もないからだ。
「それでかまわねーっすよ。報連相さえやってくれれば文句ナシ」
猫耳パーカーは眠そうな顔で、ぱっと見テキトーそうに承諾する。
報連相は金髪野郎が勝手にやってくれるだろうし、俺の負担になりえない。言質は取ったから俺は俺で仲間を守りながら敵をブチのめすことだけ専念できそうだ。
「最後に一つだけ。お前は他の支部とは連絡取り合ったりはしてないのか? 俺はしてねぇんだが」
話すことがなくなってきた。南支部の方針が分かった以上はそりゃそうだが、話の裂け目を見逃すまいと金髪野郎がメスを入れた。
なんでそんなどうでもいいことを聞くのか全く分からん俺だったが、隣で御玲が興味深そうに聞き入っている。他の支部がどうなろうとそれは他の支部がどうにかすることであって、俺らには関係ない気がするけれど。
「してないっすねー、``閃光``さんから連絡してもらわなかったら、こっちはこっちで個人的に処理するつもりだったっす」
「レクでいいぜ。てーと、他の支部とは協力してないしするつもりなし、ってことでいいか?」
「しょーみ他の支部で仲良い奴いないんでー……特に東のアイツとは犬猿の仲だし、西はよく分かんねーし。いやー、話しかけてきたのがレクパイセンで良かったっすよー」
何故か遠い目をする猫耳パーカー。
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