2人が本棚に入れています
本棚に追加
『一番苦手なんだがな……』
『説得は任せるっす。オレら使い魔なんで、多分説得には応じてくれないだろうし』
『サクッと丸投げしていきやがったなテメェ……まあいいや』
いざとなったら御玲に任せるか、独断専行を強行するしかない。責任だのなんだのと面倒なのがあるが、要は勝てば官軍なのだ。そこは深く考えたところで仕方のないことだろう。
『よしお前ら。澄男連合軍とか自称するんなら、俺が言い渡す初仕事を見事こなしてみせろ』
『わっかりやした!! 敵の戦力を見極めて、それをコイツらに報告すりゃあいいんすね? フッ、簡単すぎてゲロが出るぜ……』
『ちと面倒だが、丁度野糞したかったところだ。野糞がてら付き合ってやるよ』
『ボクのち◯こをもってすればロボットでイくことも造作もない!! 任せてよ澄男さん!!』
『俺も気合入れてパンツで索敵します。期待しててください』
後半二匹には期待できそうにない気がするが、みんなやる気充分だ。寄り道だけが心配だが、これなら問題ないだろう。
『よし、行け!!』
アイアイサー!! という力強い号令とともに、澄連が散開する。
コイツらそんな忍者みたいな真似ができたのかよと内心驚きつつ、使い魔の主人らしく感情は表に出さない。
さも当然と胸を張って堂々していたら怪しまれないと考えた俺だったが、それは甘い目測だったと悟らされる。
最初のコメントを投稿しよう!