おかしなふたり

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
   信じられるかどうかは置いといて、どうやらここに隕石が落下したようだ 落ち着きかけた砂塵(さじん)の中から 放心しているのか、空を見上げたまま(たたず)む彼女の後ろ姿が見えてきた 俺はといえば、どうやら吹き飛ばされたらしく 壁か何かを背にして座り込んでいるようだ 見える身体や手足から察するに、幸いにして外傷はない   「おい、大丈夫か?俺はここだ」 「あ、ケンちゃん!」     一見、無事に見えてたのに、振り返る彼女を見てストレートに理解した いや、理解しちまった      彼女はどう見ても死んでいた    
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!