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信じられるかどうかは置いといて、どうやらここに隕石が落下したようだ
落ち着きかけた砂塵の中から
放心しているのか、空を見上げたまま佇む彼女の後ろ姿が見えてきた
俺はといえば、どうやら吹き飛ばされたらしく
壁か何かを背にして座り込んでいるようだ
見える身体や手足から察するに、幸いにして外傷はない
「おい、大丈夫か?俺はここだ」
「あ、ケンちゃん!」
一見、無事に見えてたのに、振り返る彼女を見てストレートに理解した
いや、理解しちまった
彼女はどう見ても死んでいた
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