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第一日 穏やかに過ごしましょう
4月7日、今日は入学式の朝
ガチャッとドアが開いて
「大樹君、入学式で生徒会として動かないといけないんでしょ?起きて」
そう起こしてくる父の隼人
「パパ〜起こしてー」
「全く、17歳になろうとしてる高校生が、、、いつまでも甘えんぼだなぁ」
そう言って手を引っ張って起こしてくれる
「おはようございます、パパ」
「はい、おはよう、ご飯の用意は出来てるから」
そう言って頭を撫でて部屋を出ていくお父さんの後ろ姿を見ながら
「はぁ、パパ、、、カッコいいなぁ、、、」
ウットリと父親を見つめているが、実の父親ですから!
血の繋がった親にこんな感情を持つのはおかしいのだろうが
好きすぎていつも一緒に居たいくらいに想っている
そんな事を思いつつ着替えて部屋を出て
「着替えてきたね、それじゃあご飯食べちゃって」
「うん!いただきます!」
と、手を合わせてご飯を食べ始めると
「朝っぱらから元気だなぁお子様は」
「なんだよ!お子様じゃないし!兄ちゃんがおっちゃんなだけじゃん!」
こうやって憎まれ口を叩いてくるのは兄の聖一
「父さんも仕事忙しいんだから、いちいち起こさなくて良いと思うぞ?何の為にスマホで目覚ましかけてんだか分かったもんじゃない」
正論を言われてムッとしたが
「僕はパパが大好きなんですぅ!ほんとはハグして起こしてもらいたいんですぅ!」
大樹の口から出る言葉は脳内ご病気発言
「お前なぁ、、、!!そうだ、なら俺が明日から起こしてやるよ」
聖一の言葉に
「えぇ〜?兄ちゃんが起こすと煩いんだもん」
「だから、パッと目が覚めるだろ?よし決定!」
父さんも明日からは起こさなくて良いからな?と言われて、分かったと了承してしまった
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