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 ——これはなんだろう?  するとおばあさんはクモに、その細長いキラキラを近づけました。それからシューっという音が聞こえて、クモの目の前は真っ白になります。なにも見えません。ただみみちゃんの笑い声だけが聞こえます。  でもだんだんとその声も聞こえなくなって、クモは(なが)い眠りにつきました。  クモが眠ったあと、みみちゃんがやって来ました。おばあさんはもういません。クモも、もういません。 「クモしゃん?」  みみちゃんはクモを呼びますが、クモはもう出てきません。 「クモしゃん。ね、クモしゃん?」  お母さんはみみちゃんに近づくと、みみちゃんの頭をそっとなでました。みみちゃんは涙目になって、お母さんにこう聞きます。 「ね、おかあしゃん。クモしゃんは?」 「クモさんはね、に行ったの」 「お空?」 「うん」  お母さんはやさしい声で言うと、みみちゃんは空を見上げました。 「もう会えないの? クモしゃん、みみのおともだちなのに……」  みみちゃんは泣きながら言うと、お母さんがぎゅーっとみみちゃんを抱きしめました。 「ううん、また会えるよ。クモさん、ちょっとつかれちゃったみたいだから、おやすみしてるの」 「ほんとーに?」 「本当に」
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