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「目が覚めたか」  俺は気を失っていた様だ。浩輔が優しく頭を撫でてくれていた。拘束具は外されていた。浩輔に抱き着くと「ごめん」と謝った。額にキスをチュッとされた。 「俺もごめん。苛ついてた」  浩輔によると昨日は夜遅くまで仕事が終わらなかったらしい。顧客のクレーム対応に追われていた。どうにか仕事を終え、飲みに行こうと翔に連絡を入れた。返事はなく寝てるのかと思って帰宅したが、朝まで翔が帰らなかった。今日が休みだという事は前に伝えてあったから、一緒に過ごしたかったんだと話してくれた。休みだという話をすっかり忘れていた。 「昨日どこ行ってた?さっきしてる時、女の匂いがしたけど」 「飲みに行って、女の子んちに泊まった」 「やったのか?」 「うん、、」 「まぁお前の奔放さは容認してるから別にいいけど。何かむかつく」  そう言って俺を強く抱き締めた。浩輔は頭のてっぺんにキスをすると、より一層腕に力を込めた。  
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