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毎日毎日、くだらない日々の繰り返しだ。この世界はどこを見てもくだらない事で溢れている。
「おい、お前やめろよ!」
「投げんじゃねーって」
ぎゃはは、と下品な笑い声が鼓膜に纏わりつく。斜め後ろの席の奴らが騒ぎ立てている声だ。何が面白いのか、授業中なのにも関わらず消しカスを投げ合っている。行動が幼稚すぎて理解に苦しむ他ない。
生物を担当している教師はどれだけ授業中に騒ごうが寝ようが、何ひとつ注意を寄越してこない事で有名だった。そのお陰でこいつの授業の時間は毎回 無法地帯のような有様だ。
毎日毎日、来る日も来る日も、まるで動物園のように生臭く、五月蝿い箱の中に詰められている。地獄としか言いようがない。学生の頃が一番輝いているだなんて、そんな事を口走った奴は相当頭が可笑しいと思う。
予備校で事足りているから授業なんて別に聞かなくてもいい。むしろ真剣に聞いている時の方が少ないだろう。
だから別に、誰が騒いでいようと関係ない。どれだけ教師の声が遮られようと、大した事じゃない。
これでもかというくらいにシャープペンを握り締めた手が、小刻みに震える。
「ぶっは!お前ムービー撮ってんの?うける」
──だから全部聞き流せばいい。
「はーい、授業中でーす!!」
──耐えろ。
「うえーい」
──……耐えろ?
なんで俺が。
なんで俺が、こんな奴らのために耐えなきゃいけねえわけ?
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